「今日も、彼からの返信が来ない」
朝起きてスマホを手に取る。LINEを開く。既読はついてるのに、返事がない。
「何か気に障ること言ったかな」
「もう私のこと冷めたのかな」
そんな不安で胸がいっぱいになって、仕事も手につかない。
友達との約束も「もし彼から連絡が来たら」と思うと断れない。
休日も、彼の「会いたい」の一言で、本当は疲れて休みたいのに朝から出かけてしまう。
気づけば、自分の人生なのに、彼の気分や都合で全てが決まっていた。
これは、かつての私の日常でした。
2年間、中途半端な関係を続けた私は、いつも彼の顔色を伺い、
自分の気持ちを押し殺し、「嫌われたらどうしよう」という恐怖に支配されていました。
でも今は違います。
私を心から大切にしてくれるパートナーと結婚し、毎朝彼の笑顔を見て幸せを感じる日々を送っています。
不安も執着もない、穏やかで満たされた関係を手に入れました。
この記事では、依存と執着でボロボロだった私が、
どうやって「自分を大切にできる恋愛」へと変わっていったのか、その全てをお伝えします。
もしあなたが今、彼の返信ひとつで気分が変わる生活をしているなら。
「このままではいけない」と頭ではわかっているのに、離れる勇気が出ないなら。
この記事が、あなたの人生を取り戻すきっかけになれば嬉しいです。
第1章 わたしの心が疲弊していた理由とは
1. 彼に嫌われるのが怖くて、自分の気持ちを押し殺してきた
「会いたい」と言えなかった。
正確には、「会いたい」と思うこと自体が、重いと思われそうで怖かったんです。
私はいつも、彼の都合を最優先にしていました。
自分の予定を立てるときも、まず「彼が空いてるかな」を確認してから。
友達からの誘いも、「もし彼から連絡が来たら困るから」と曖昧な返事をして、結局ドタキャンすることもありました。
本当は疲れているのに、彼から「今日会える?」とLINEが来たら、断れない。
断ったら嫌われるかもしれない。
次はいつ会えるかわからない。
そう思うと、どんなに体がきつくても「大丈夫、会いたい」と返信してしまっていました。
会っている時も、本当の自分を出せませんでした。
「これ言ったら面倒くさいって思われるかな」
「機嫌を損ねたらどうしよう」
そんな不安が常に頭の片隅にありました。
「嫌われたくない」という恐怖が、私の全ての行動を支配していたのです。
でも今思えば、それは「愛」ではなく、ただの「恐怖」でした。
本当に愛し合っている関係なら、「会いたい」と素直に言えるはずです。
自分の気持ちを伝えたくらいで壊れるような関係なら、
それは最初から本物じゃなかったんだと、今ならわかります。
当時の私は、彼に嫌われることが、自分の価値がなくなることだと思い込んでいました。
彼に選ばれなければ、私には何の価値もない。
そう信じていたから、どんなに辛くても、自分を押し殺してでも、彼の隣にいようとしたのです。
2. 「尽くす=愛される」と思い込んでいた私
「もっと尽くせば、いつか彼も私を大切にしてくれるはず」
そう信じて、私はできる限りのことをしました。
彼が好きだと言った筋トレを始めました。
(本当は運動なんて好きじゃなかったのに。)
彼の好きな料理を覚えて、会うたびに手料理を作りました。
彼が疲れていると言えば、マッサージをして、話を聞いて、とにかく癒してあげようとしました。
「これだけ尽くしているんだから、いつか彼も私の気持ちに応えてくれる」
そう思っていました。
でも、現実は違いました。
どれだけ尽くしても、彼の態度は変わらなかった。
むしろ、私が尽くせば尽くすほど、
彼は私を「当たり前の存在」として扱うようになっていきました。
返信は遅くなり、会う頻度も減り、私の話を真剣に聞いてくれることも少なくなりました。
それでも私は、「まだ足りないんだ」と思ってしまったんです。
「もっと痩せなきゃ」
「もっと可愛くならなきゃ」
「もっと彼の役に立たなきゃ」
自分を変えることで、彼に愛されようとしました。
でも今ならわかります。
それは完全に間違っていました。
尽くすことで愛されるなんて、幻想だったんです。
本当の愛は、「頑張って手に入れるもの」ではなく、
「頑張らなくても与えられるもの」だったのです。
自分を犠牲にしてまで相手に尽くすことは、一見「愛」に見えて、
実は「不安」から始まっている行動でした。
「これだけしてあげたんだから、捨てないでほしい」
「こんなに尽くしてる私を、嫌いにならないでほしい」
そういう見返りを求める気持ちが、根っこにあったのです。
本当の愛は、見返りを求めません。
自分が満たされている状態で、相手に何かしてあげたいと思う。それが「思いやり」です。
でも、自分が満たされていない状態で、相手を幸せにしようとするのは「依存」なんです。
この違いに気づくまで、私は長い時間がかかりました。
3. 心がすり減る恋愛を普通だと思い込んでいた
当時の私にとって、恋愛は「苦しいもの」でした。
不安で、切なくて、安心できる瞬間なんてほとんどない。
でも、それが「恋愛」だと思っていたんです。
「好きだから苦しいんだ」「恋愛ってこういうものだよね」
周りの友達も、似たような恋愛の悩みを抱えていたし、
恋愛ドラマや映画でも、苦しい恋愛がロマンチックに描かれていました。
だから、これが普通なんだと思い込んでいました。
朝起きてLINEをチェックして、返信がなければ一日中落ち込む。
会えるかどうかの返事が来るまで、予定が組めない。
彼の機嫌に自分の感情が完全に左右される。
それが「愛されている」証拠だと、勘違いしていたんです。
でも違いました。
本当に愛し合っている関係は、もっと穏やかで、
あたたかくて、安心できるものだったのです。
今の夫との関係を知って、初めてわかりました。
「会いたい」と言えば「いいよ、会おう」と返ってくる。
予定を立てるときも、お互いの都合を尊重し合える。
不安になることもあるけれど、話し合えば必ず解決できる。
この安心感こそが、本物の愛だったのです。
心がすり減る恋愛を「普通」だと思い込んでいたのは、
私が「自分を大切にする恋愛」を知らなかったから。
自分を犠牲にすることが愛だと思っていたから。
そして何より、自分には「幸せになる価値がある」と信じられていなかったからでした。
第2章 自分の心を取り戻す小さな一歩
1. 「本当はどう感じてる?」と自分に聞く習慣をつける
変わるきっかけは、ある言葉でした。
「あなたは、本当はどうしたいの?」
親戚の集まりで、従兄弟の幸せそうな家族を見た帰り道。
母が私に言った言葉です。
「え?」と聞き返した私に、母は続けました。
「あなた、最近ずっと元気ないよね。彼のこと、本当はどう思ってるの?」
その瞬間、堰を切ったように涙が溢れました。
「本当はどう感じてる?」
こんな簡単な質問に、私は答えられなかったんです。
なぜなら、自分の気持ちを無視し続けてきたから。
彼の気持ちばかり気にして、自分が何を感じているのか、
何がしたいのか、全く分からなくなっていました。
そこから私は、あることを決めました。
毎日、自分に「本当はどう感じてる?」と聞くこと。
朝起きたとき。「今日、本当は何がしたい?」
彼からLINEが来たとき。「本当は会いたい? それとも休みたい?」
友達の誘いを受けたとき。「本当は行きたい? 義務感で返事してない?」
最初は、答えが出ませんでした。
「わからない」「どっちでもいい」そんな答えしか浮かばない日もありました。
でも、続けていくうちに、少しずつ自分の本音が見えてくるようになったのです。
「本当は、今日は一人で家でゆっくりしたい」
「本当は、彼じゃなくて友達と遊びたい」
「本当は、こんな関係、もう疲れた」
自分の気持ちに気づくこと。それが、自分を取り戻す第一歩でした。
この習慣を続けていくうちに、私は大切なことに気づきました。
「私、自分の人生を生きてなかった」
彼の人生の脇役として、彼の予定に合わせて、
彼の機嫌を取るために生きていた。それは私の人生じゃなかった、
そう気づきました。
2. 誰かに求められなくても、わたしには価値があると知る
「彼に必要とされなくなったら、私には何も残らない」
そう思っていました。
彼に選ばれることで、初めて自分に価値があると感じられる。
彼がいなければ、私の人生は色がない。
そう信じて疑いませんでした。
でも、それは大きな間違いでした。
私たちは、誰かに求められなくても、価値がある存在なんです。
この真実に気づいたのは、彼と完全に距離を置いた時期でした。
最初の1ヶ月は、本当に辛かった。
毎朝起きると、喪失感で胸がいっぱいになりました。
世界から色が消えたような感覚。
何をしても楽しくない。
でも、その中で少しずつ、自分と向き合う時間が増えました。
一人でカフェに行って、本を読む。
眉毛サロンに行って、自分を整える。
ネイルをして気分を上げる。
ジムに通って、自分の体と向き合う。
誰かのためじゃなく、自分のために時間を使う。
それが、どれだけ大切なことか、初めて知りました。
そして気づいたんです。
「私、彼がいなくても、ちゃんと生きていける」
いや、むしろ。
「彼がいない方が、自分らしく生きられるかもしれない」
この気づきは、衝撃的でした。
今まで「彼なしでは生きられない」と思い込んでいたのに、
実際には彼がいない方が、心が軽かったのです。
自分の価値は、誰かに認められることで決まるものではない。
私は存在しているだけで、価値がある。
この真実を、体で理解できた瞬間でした。
婚活アドバイザーに全てを話したとき、彼女が言った言葉も忘れられません。
「あなたは、十分魅力的ですよ。
ただ、その魅力を理解してくれない人に、時間を使いすぎていただけです」
その言葉で、私は初めて泣きました。
自分には価値がある。
誰かに求められなくても、私は私として存在する価値がある。
この確信が、私を変えていきました。
3. 孤独とひとりぼっちは違う
彼と距離を置いてから、一番怖かったのは
彼の存在が日常から消えることでした。
今まで、彼との連絡や約束で埋まっていた時間が、
突然空白になる。
その空白が、怖くて仕方なかった。
一人でいると、いろんな感情が湧いてきます。
寂しさ。
後悔。
「やっぱり連絡取ろうかな」という誘惑。
「私、間違ってるのかな」という不安。
でも、この時間こそが、自分を取り戻すために必要な時間だったんです。
最初は逃げていました。
友達と予定を詰め込んだり、
仕事に没頭したり、
とにかく「一人で考える時間」を作らないようにしていました。
でもある日、婚活アドバイザーに言われたんです。
「一人の時間から逃げないでください。」
それから、意識的に一人の時間を作るようにしました。
週末の朝、カフェで一人でコーヒーを飲む。
夜、スマホを置いて、ただ静かにぼーっとしてみる。
日記を書いて、自分の感情を言葉にする。
自分と向き合うこと。
最初は苦痛でした。
でも、少しずつ、その時間が心地よくなっていきました。
自分と仲直りする、という感覚がありました。
今まで無視してきた自分の気持ち。
押し殺してきた本音。
後回しにしてきた自分の時間。
それら全てに、「ごめんね」と言いました。
「こんなに頑張ってたのに、気づいてあげられなくてごめんね」
「もう大丈夫。これからは、あなたを一番に考えるから」
自分を許すこと。自分と仲直りすること。
それが、新しい自分に生まれ変わる準備でした。
沈黙は、怖いものではなく、
むしろ自分を知り、自分を愛するための、
大切な時間ということに気づきました。
第3章 自分を大切にする恋愛へ
1. 「彼の機嫌」ではなく「自分の心地よさ」で判断する
新しい恋愛を始める上で一番大きく変わったのは「判断基準」でした。
今までは、全ての判断基準が「彼がどう思うか」「彼に嫌われないか」でした。
でも、それを「私はどう感じるか」
「私が心地いいか」に変えたんです。
これが、人生を変えました。
婚活で何人もの男性と会いました。
その中には、見た目もよくて、条件もいい人もいました。
でも、会った後に頭痛が多かった。
最初は気のせいかと思いました。
でも、何度か会ううちに気づきました。
「これ、無理してるサインだ」
彼の前で良い顔をしようと、本当の自分を押し殺している。
だから体が悲鳴を上げていたんです。
体は正直です。
自分に嘘をついていては、また前の恋愛と同じ過ちを繰り返してしまうかもしれない。
そんな中、会った後に頭痛がしない人もいました。
それが、今の夫でした。
彼といると、無理しなくていい。
変に気を遣わなくていい。
ありのままの自分でいられる。
そして何より、一緒にいて「心地いい」と感じられたんです。
新しい恋愛で学んだ大切なこと。
それは、
「相手がどう思うか」より「自分がどう感じるか」を優先すること。
これは、わがままではありません。
むしろ、これができないと、本当に自分に合う人を見つけることはできないのです。
自分を押し殺して相手に合わせても、それは長続きしません。
いつか限界が来ます。
でも、ありのままの自分でいられる相手となら、一生一緒にいられる。
自分の心地よさを大切にすることが、本物の愛への第一歩でした。
2. 愛されるために頑張る恋愛を、やめてみる
「愛されるために頑張る」
これが、私の恋愛の全てでした。
痩せる、
可愛くなる、
料理を覚える、
彼の好みに合わせる。
全ては「愛されるため」でした。
でも、本当に必要だったのは、その逆でした。
「頑張らなくても愛される関係」を見つけること。
今の夫と出会って、初めてわかりました。
彼は、私が何もしなくても、
ただ存在しているだけで愛してくれます。
料理が下手でも、
疲れて化粧してなくても、
機嫌が悪い日があっても、
それでも「大好きだよ」と言ってくれる。
これが、本物の愛でした。
条件付きの愛じゃない。
「〇〇してくれるから好き」じゃない。
「あなただから好き」という愛。
これを知ったとき、
今までの恋愛がいかに歪んでいたか、痛いほど理解できました。
頑張って愛されようとする恋愛は、疲れます。
だって、頑張り続けなければいけないから。
少しでも手を抜いたら、愛されなくなるんじゃないかという恐怖がある。
でも、ありのままで愛される関係は、楽です。
自然体でいられる。
無理しなくていい。
愛は、努力して手に入れるものじゃなく、
自然に与えられるものだったということを理解しました。
もちろん、関係を育てる努力は必要です。
でも、それは「愛されるための努力」ではなく、
「お互いをもっと理解し合うための努力」です。
この違い、わかりますか?
前者は「見返り」を求める努力。
後者は「相手への思いやり」から生まれる努力。
根本的に違うのです。
自分が満たされていない状態で相手を幸せにしようとするのは「依存」。
自分が満たされている状態で相手を幸せにしたいと思うのは「思いやり」。
婚活アドバイザーに教えてもらったこの言葉が、私の価値観を大きく変えました。
3. わたしが笑顔でいられる関係こそ、本物の愛
最後に、一番大切なことを伝えたいです。
あなたが笑顔でいられる関係こそ、本物の愛です。
不安で、
苦しくて、
いつも泣いている関係は、
どんなに「好き」でも、本物の愛ではありません。
本物の愛は、あなたを笑顔にします。
安心させます。
穏やかにします。
今の私は、毎朝夫の顔を見て幸せを感じます。
特別なことがなくても、
ただ一緒にいるだけで満たされます。
「私たち、ちゃんと付き合ってるの?」なんて不安になることもありませんでした。
結婚の話を避けられることもありませんでした。
未来についてもちゃんと話し合えました。
これが、私が欲しかった関係でした。
2年間、中途半端な関係に執着していた私。
あの時の私に言いたいです。
「あなたが求めている愛は、そこにはないよ。
もっと素敵な愛が、あなたを待ってる」
でも、あの時の私は「彼以上の人はいない」と思い込んでいました。
彼を手放したら、もう二度とこんな人には出会えない。そう信じていました。
でも、違いました。
本当に自分を大切にしてくれる人は、ちゃんといました。
私が「自分を大切にできるようになる」まで
、その人と出会う準備ができていなかっただけです。
自分を大切にできない人は、自分を大切にしてくれる人を見つけられません。
なぜなら、その価値がわからないから。
でも、自分を大切にできるようになると、
相手が自分をどう扱っているか、ちゃんと見えるようになります。
「この人、私を大切にしてくれてる?」
「この関係、私を幸せにしてくれてる?」
これが分かるようになると、もう間違った恋愛を選ばなくなります。
さいごに
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
もしかしたら、あなたは今、過去の私のように苦しんでいるかもしれません。
彼の返信を待って、一日中スマホを握りしめているかもしれません。
「嫌われたらどうしよう」と、自分の本音を飲み込んでいるかもしれません。
「この人以上の人はいない」と、辛い関係にしがみついているかもしれません。
そんなあなたに、伝えたいことがあります。
あなたには、もっと幸せになる権利があります。
今の関係が苦しいなら、それは「運命」でも「愛」でもありません。
ただ単に、あなたに合っていないだけです。
本物の愛は、あなたを苦しめません。
不安にさせません。自分を見失わせません。
本物の愛は、あなたを笑顔にして、安心させて、ありのままでいさせてくれます。
そして、そんな愛に出会うために必要なのは、まず「自分を大切にすること」です。
自分の気持ちに耳を傾けること。
自分の時間を持つこと。
自分を許すこと。
自分と仲直りすること。
そうして、少しずつ自分を整えていくと、
不思議なことに、あなたを大切にしてくれる人が現れます。
私がそうだったように。
このブログが、あなたが「彼中心の人生」から
「自分を大切にする人生」へと一歩踏み出すきっかけになれば、心から幸せです。
もう我慢しない恋愛へ。
安心して愛される関係へ。
このブログまで辿り着き、
自分を変えよう、人生を変えようと
必死に努力しているあなたなら大丈夫。
応援しています。
